和食を基本に、ごはんを主食とした一汁二菜の献立を実施しています。
・子供に添った食事、栄養を保証する
幼児期に必要な栄養量を基に、子どもの様子や各クラスの食事記録、嗜好などを見ながら献立を作成しています。調理方法については、年齢、発達、時期、咀嚼力、嚥下力などを考慮しながら、保育士と連携を取り合い配慮しています。また、離乳、食物アレルギー、体調不良などにより食事に配慮が必要な子どもについては医師の指示のもとに担任や家庭との連携を取りながら対応しています。
おやつについては、成長期の大切な栄養を補う“第4の食事”と考えて作っています。おやつの後もよく体を動かして過ごすため、おにぎりや蒸しパン、うすやき、野菜のたっぷり入った汁物など、砂糖の甘みや油脂の多いお菓子的なものではなく補食的な内容にしてしています
・旬の食材を取り入れる
季節、その月ごとに少しずつ変わる旬の食材を、献立の中に入れるように心掛けています。子どもたちには調理前の食材を見てもらったり、季節の野菜を単品で味わうメニューを取り入れたりもしています。また、地元で採れる旬の食材のおいしさが伝えられるような工夫もしています。
・行事食、伝統食、郷土食を取り入れる
行事食については、園で行っている行事(七夕、クリスマス、餅つき、節分など)に関連した食事に加え、伝統行事(ひな祭り、土用、彼岸、十五夜、冬至、七草など)に合わせた食事も用意しています。郷土食を子どもたちに伝える取り組みも行っています。(写真は一例/3月3日 ひな祭りの「ちらし寿司」)
・食材の味を大切にした食事作りを行う
幼児期は、味覚を形成していく大切な時期です。薄味に心がけ、食材そのものの味が生かされるよう、できる限り旬の食材、地元の食材を使い、調理方法、切り方、だしの使い方、量、種類などを工夫しながら調理を行っています。 また、薄味でもおいしく食べられるように、汁物、煮物は、鰹節や煮干し、昆布などでだしをとっています。干し椎茸の戻し汁も使用したり、いろいろな野菜から出るうまみも大切にして調理しています。
・安全な食材を選ぶ
主食のお米は、契約農家の無農薬米を、食材は国産のものを使用しています。遺伝子組み換えの作物や食品添加物などによる身体への影響についても考慮しながら食材選びをしています。食材納入時には、鮮度、品質、汚染状態、品温確認、賞味期限、産地確認など、できるだけの確認を行っています。
・さまざまな食体験を通して食べることの楽しさ、大切さを伝える
年齢に応じた子どもの姿を考慮し、担任とも連携して食べることの楽しさや大切さが伝わるように取り組んでいます。「おいしいね」と共感してくれる人がいること、食と農業に触れる体験や、クッキングの体験をつうじて、より楽しく食事ができ、好きな食べ物が増えるように取り組みをしています。