体と心を育てるリズム運動

リズムは体の隅から隅までを楽しいリズミカルな音楽に合わせて走ったり、止まったり、跳んだり、転んだりすることで骨や筋肉、関節、神経系の発達を促していきます。音楽は生のピアノや歌声で、その時々子どもの様子や年令に応じて音の強弱やテンポを変えたり、季節の歌を取り入れたりしています。
ロールマットは全身の力を抜き、神経と筋肉をくつろがせ、緊張感を除き、背骨を充分にのばします。また適度な振動とマッサージで血液循環を良くします。ハイハイは体を左右にくねらせ、足の親指でしっかり床を後ろに蹴って這う運動です。歩行をするためのけりを大切にしています。赤ちゃんの時にハイハイをしないで歩いてしまう子も多く、再学習として大きい子達も取り組んでいます。

安全で美味しい食事とおやつ

食べることは生命を育てる土台とも言えます。そしてこの食べることを通して、生きる意欲や精神的な健康を育てることにもつながると考えています。山の子は開園以来、食べることには力を入れて取り組んでいます。
無・低農薬の食材を使った安全でおいしい手作りのお昼とおやつを心がけています。 素材そのものの味がわかるようにうす味で、献立についても和食を中心にバランスの良い内容にしています。おやつは子どもにとって楽しみであると共に、一食と考え 、食事的なものを多く取り入れています。今噛むことの下手な子や噛めない子が増えていると言われています。噛む力を育つよう献立や配膳にも気を配っています。 そして何より楽しい雰囲気で食事ができるように心がけています。

水、砂、土で思い切り遊ぶ

子ども達は水や土で遊ぶのが大好きです。大人達が少し肌寒いと思っても子ども達は日が差すと誘われたかのように庭に行き遊び始めます。水と土を混ぜての頑丈だま作り、穴を掘ったり水を流し込んでのダム作り。土山から水を流して泥滑り台。子ども達は水砂遊びを通してせっせと水運びをして体をつくり、仲間と力を合わせて作業をしたり分業したり、様々なことを学んでいきます。

自然を全身で感じながら山歩きや散歩を楽しむ

散歩は一年を通して朝に夕に楽しみます。自然の中で心も体も開放し思い切り楽しみます。
春:ふきのとう、ねんぼろ、つくし、よもぎ・・・春の恵みをいただきます。 おたまじゃくし、てんとうむし・・・虫たちも仲間です。
夏:思う存分水遊び。薄川でいかだ下りや飛び込みスポットでのダイブは最高!
秋:再び野山へ。体力のついた子ども達は山のぼりに挑戦です。栗、くるみ、柿・・。薪拾い、落ち葉拾い。そして焼芋、豚汁会。
冬:ソリ、雪合戦、かまくら作り。寒くても体を動かして遊びます。

主な散歩先:県の森・蚕糸公園・東部公園・薄川・東城山・千鹿頭・弘法山・中山霊園 ・城山公園・アルプス公園。

早寝早起きを大切に

生活リズムは睡眠や食事のリズム等、人類が誕生して以来長い歴史の中で作られてきたリズムです。本来子どもは夜はぐっすり眠り、朝から元気いっぱいに活動できるものでした。しかし今は大人社会の労働のあり方や生活形態が変化してくる中で、食生活、睡眠のリズムが乱れてきています。それは大脳の働きの低下や自律神経・ホルモンの分泌の乱れにもつながっています。生活リズムのしっかりしている子は朝から元気で意欲的です。また何かトラブルがあっても立ち直りも良いようです。
家庭と園とで手を取り合って、子ども達の早寝・早起きの生活習慣を作っていきましょう。

親、子供、職員が共に育ち合う

山の子保育園は山の子共同保育園が認可園となり、 ’07年4月に園名を改名しました。
山の子に子どもをあずけている父母はもちろん多くの方々に支えられて山の子保育園の今日があります。園の運営を共同で支え子育てをしてきた時代を越え、私たちは共同の子育てを大切にしていきたいと思います。
山の子はお父さんお母さん達が子どもために力を出していただく機会がたくさんあります。例えば休日を使って、柵作りやプール作り、草取りなどです。貴重な休日を使って行うことは大変なのですが、保育日以外の子ども同士の交流は子ども達を更に仲良くしてくれます。懇親会などを通し交流を深め、自分の子どもだけでなくどの子にも同じように接してくれるお父さんやお母さんが一杯います。困った時は助け合い、本音を語れる大人同士のつながりは、卒園してからも大切な財産です。